参考書データブックってすごいんです!~分析部隊の裏話~

毎年更新している受験コンパスの参考書データ。
今年はより多くの参考書を分析した「参考書データブック」を発売します。

ここまで客観的かつ正確な参考書データをまとめた資料はないと思います。
なぜそう言い切れるのか。
それは受験コンパスが有している分析部隊がすごいからなんです!

いったいどんな過程を経て参考書分析が行われ、まとめられているのか。
今回は分析部隊の裏側をご紹介します。

分析って何をやってるの?

分析担当はプロ・東大・東京大学大学院・医学部・早慶上理・MARCH・都内国公立など多数そろえています。
それを複数のチームに分け、マネージャーがそれぞれのチームでプロジェクトを進めていきます。

①教材選定、新教材リストアップ
②比較したい参考書を購入(2000冊前後)
③簡易分析をして、落ち or 比較に分類
④自立学習に適しているもの、わかりやすさ、レベル、時間、などを比較(細かな比較内容は企業秘密です)
1冊に対してチームで推敲し、整合性を高めています。
⑤800冊程度を参考書データブックに掲載(うち400冊はフローチャートにも掲載)

という流れでやっています。
特定の個人がやっているのではなく、チームで照らし合わせながら相対化された情報になっているところがポイントです。

 

教材の比較検討方法

教材の比較検討はどのように行っているのでしょうか。
分析初期段階の議事録を初公開します!

■基礎問とエッセンスの比較■
エッセンスの方が、最終到達レベルは上の様に感じましたので、
レベル上限の位置関係は現状通り(基礎問66迄、エッセンス74迄)で大丈夫だと思います。
ただ、エッセンスの方がより初歩的なレベルから解説をしていることなどからも、
エッセンスと基礎問題精講のレベル帯の下限は、同じにするか、
せめてもう少し近づけても良いのかな、と思います。

■リードLight物理とセミナー物理の比較■
セミナーも十分基礎的な部分から説明してくれていますが、
リードLightノート物理の方がより基礎的なところから問題を設定しているため、
レベル感はリードLightノート物理が0~40程度だとするのなら、
セミナーは30~74(エッセンスの現状は40~74)程度で良いのかな、と思います。

■セミナーのレベル帯■
 セミナーは『大量の問題演習を通じて物理に慣れていき点数が取れるようになっていく』
形式なのに対し、エッセンスは『問題数はそこまで多くないにしても、
初歩的内容から解説をしており本質から理解ができる』構成になっています。
したがって、初学者に向いているのはエッセンスの方で、
エッセンスで各分野の概念をザッと把握してから、
セミナーで演習を積むのが相応しいと思います。
 そういう意味では、初心者向きという点でエッセンスのレベルバーをセミナーと同程度
(か、それ以下)にしても良いかと思います。

■結論■
エッセンス(2冊):30~74 60h/冊(184問+168問=352問)
基礎問題精講:30~66 50~75h(平均20~30分/問×約150問)
セミナー:30~70 300h(平均20分/問×約900問)
くらいが良いのかな、と思いました。
ただ、使い方によっては教材の順番が前後すると思うので、
それによってレベルバーの細かな数値が多少前後するのは仕方ないと思います。

 

このような形で何度もミーティングを重ね、教材のレベルや問題集をする順番を協議しています。

 

さいごに

大学受験指導ツールは様々なものが多くありますが、受験コンパスはその中でも最も参考書に精通したものだと思います。

どんなに映像授業やデジタル教材が主流になったとしても、問題集をやらなければ本当の意味での学力が身につかないという信念があります。
ここまで入念な分析がされていることをぜひ生徒や保護者の方にも伝えていただき、自信を持って指導していただきたいというのが我々の願いです。

これだけの冊数の参考書情報を生徒に伝えられるのは、高校部として大きいアドバンテージになります。
2021年度版フローチャートと併せて、ぜひぜひご活用くださいませ。

 

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この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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