【受験コンパス】夏休みからの年間計画表!時間が足りない時の対処法

こんにちは。
株式会社Lacicuの寺田です。

7月に入り、生徒さんもいよいよ受験本番という気持ちになってくる頃ですね。

ただ、4月に立てた計画表通りに勉強が進んでいない生徒さんや、まだ塾や予備校に通っておらず、夏休みから通い始めるという生徒さんが例年よりも多いのではないかと思います。

そこで今回は、計画表の修正や夏休みから年間計画表を立てる際に、時間が足りない中でどのように計画表を組んでいけばよいのか、その対処法をご紹介します。

年間計画表を立てる前に

今回のコラムでは、勉強時間が足りない中で、実現可能な年間計画表にする方法をお伝えします。

ただし、それらの方法を実践する前に確認していただきたいことがあります。

それは、年間計画表で勉強時間が圧倒的に足りていない場合、

・現状の学力に比べて、志望校のレベルが高い
・勉強時間が少ない

のいずれか、もしくはその両方の可能性があるということです。

次のセクションでは具体的な方法をご紹介していきますが、それを実行する前に、生徒さんとしっかりと面談で上記の二つについて話し合ってください。

自分の現状についてしっかり理解したうえで志望校の選択ができていること、志望大学や志望度に見合った最大の勉強時間を確保できていることを前提として、以下を読み進めていただければと思います。

勉強時間が足りない時の対処法

それでは、ここからは年間計画表を作成したのち、実現可能なものにするための対処法をお伝えします。
なお、これらの考え方は、4月からの年間計画表においても有用になってくると思いますので、ぜひご覧ください。

〇インプットの参考書を削る

勉強時間に余裕がないときは、インプット用の参考書を削ることで勉強時間の確保ができます。

例えば、英文法や古文文法、漢文句法などは、フローチャート上で
インプットの参考書⇒アウトプットの参考書
というフローになっています。

知識や解法が定着するのは「アウトプットの参考書」になるので、この「インプットの参考書」を計画表から抜いてしまうという考え方です。

ただし、注意していただきたいのは、インプットの参考書が全くいらないわけではないということです。
アウトプットの参考書に取り組むうえでわからない部分が出てきた場合には、インプットの参考書に戻って補完することが大切になってきます。

インプットの参考書で削るものとしては、上記のような文法系のものや、2次試験で使用しない科目のものが挙げられます。

ただし、2次試験で使用しないとしても、地歴・公民に関しては、いかに知識を体系的に整理できているかや、前後のつながりを把握できているかが重要になってきますので、個人的には削らない方がよいと思います。

〇配点の低い科目の参考書を削る

これは特に国公立大学を目指す生徒さんの年間計画表について言えることだと思います。

例えば、とある国立大学理系学部の場合、共通テストと2次試験で併せて2100点満点ですが、古文・漢文はこの2100点のうちそれぞれ50点ずつの配点しかありません。
しかし、フローチャートをご覧いただければわかるように、古文・漢文を勉強しようとするとかなりの時間がかかるので、勉強時間と配点のバランスを考えると、勉強しない方がよいという結論になります。
(私が国立理系出身なので、古文・漢文をおろそかにしてしまう傾向があります(汗)。
しっかり生徒さんと話し合ったうえで、決定してください。)

このように、思い切って勉強しない科目を作ってしまうことも受験戦略の一つです。

〇レベルに達していなくても目をつむる

多少のレベル差であれば、目をつむってしまうことも必要になってくるかと思います。

例えば数学において、初期値が40で目標レベルが85であれば、レベルは足りていないものの「青チャート」に取り組むというのも方法の一つになってきます。

また、目標レベルまであと5レベル上げないといけない、という場合にも、その5レベル上げるために70hの参考書に取り組むのは、時間がない中での選択肢としては最善でないと言えます。

目的はあくまで「本番でより高い点数を取る」ことですから、もっと簡単に点数が上がりそうな部分に勉強時間を回した方が効率的です。

何かあればお気軽にご相談ください

今回は、勉強時間が足りない中での年間計画表の調整方法についてお話しました。

最後に今一度申し上げておきたいことは、あくまでもこれらの方法はベストではないということです。

ただ、それでも生徒さんが受験を決意したのであれば、先生としてよりよい学習計画を提示してあげることが必要になってきます。

ご不明点やお困りごとがあればお気軽にご連絡ください。
弊社もできる限りのサポートをさせていただきます。

この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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