口コミが発生するメカニズムとは?発生からバズりやすくなる6つの原則
「子供をどの学習塾へ入れよう?」と保護者が迷った時に、塾選びの材料の1つに子供の友達その保護者、またインターネットなどの「口コミ」があります。
学習塾選びの参考にする「口コミ」は、そもそもどのように発生するものなのでしょうか。
メカニズムを解説していきます。
そもそも「口コミ」って何?
「口コミ」は辞書を引くと「互いに口から口へと情報を伝えること」と説明されています。
本来は「口頭でのコミュニケーション」という意味ですが、近頃はWebサイト上で商品やサービスを利用した感想や評価を、段階式で点数をつけたり記述式で評価するという意味合いが強い言葉となっています。
学習塾も例外ではなく、塾探しのためのナビサイトでは塾を利用したことがある子供の保護者が口コミを書き込めるようになっています。
口コミが起きる6つの原則
では、口コミはどのような時に発生しやすくなるのでしょうか?
ペンシルバニア大学のジョーナ・バーガー氏の著書『なぜ「あれ」は流行るのか?―強力に「伝染」するクチコミはこう作る!』によれば、口コミが起きるには6つの原則があるとされています。
原則1:ソーシャルカレンシー
直訳すると「社会的通貨」ですが、口コミの場合「情報をシェアするとシェアした本人の社会的価値が上がる」ことを指します。
自分のことをよく見せたいがために経験や考えを口コミにすることで、特定のものやことが流行る可能性が高くなるようです。
原則2:トリガー
その物事と関連する事柄を思い出すきっかけのことです。
人々に頻繁に思い出される商品は、その分多くの口コミを生み出すとも言われています。
思い出すためのトリガーが頻繁にあると口コミも発生しやすくなるのです。
原則3:感情
口コミのように伝わりやすい情報は人の「感情」を呼び起こしやすいと言われています。
特に口コミが起きやすいのは「生理的覚醒」が起きる感情と言われ、畏敬、興奮、楽しさ、怒り、不安など心だけでなく体も活性化する口コミはシェアされやすいようです。
原則4:人の目に触れる
「他人がやっていること・持っているものを目にすると自分もやりたくなる・欲しくなる」ことです。例えばiPhoneでメール送信する時に出る「iPhoneから送信」の一文もその1つです。
商品名がメールを送るたび、送信先の目に触れるわけです。
原則5:実用的な価値
「ためになる商品・サービス」は口コミも広がりやすいということです。
これは原則1のソーシャルカレンシーとも深い関わりがあり、役立つ商品や情報を口コミにすることで、それをシェアした自分自身の評価が上がるのに繋がってきます。
原則6:物語
商品やサービスについて、つい人に話したくなるストーリーやエピソードがあると口コミになりやすくなります。
理由は、人は自分が経験していないことを夢中になる展開で伝えられると、否定したり懐疑的な気持ちを抱きづらくなるからです。
口コミがマーケティングに利用されるのは当たり前の時代
自社商品・サービスの良い評価や評判が口コミになれば、ユーザーに対して低コストで効率的に宣伝・広告ができるため、企業にとって口コミマーケティングは欠かせない戦略となってきています。
口コミマーケティングの手法で大手広告会社・電通が提唱した「Dual AISAS Model」が成果を挙げるために重要な考え方と言われています。下記の図が「AISAS」です。
近年では商品やサービスを利用するユーザー同士がSNSなどで繋がることが多くなってきたため、AISASのAttention(注意)に「買いたい」と「広めたい」の2つの意味合いが生まれていると考えられています。
そのため、単純にAISASではなく「Dual(二重)」が頭につくようになってきているのです。
インターネットがユーザーの購買意欲・行動に多大な影響を与えているのがわかると思います。
6原則を理解し、生徒や保護者にいい口コミをしてもらおう!
ここまで解説したように、口コミにはちゃんとした発生のメカニズムがあり、企業もまたそれを利用して商品・サービスを宣伝しています。
インターネットやSNSで情報が溢れている時代だからこそ、学習塾もこれを利用しない手はありません。
口コミが発生するメカニズムを理解し、生徒や保護者に塾のいい評判を口コミしてもらうことが効果的な宣伝となるでしょう。
口コミ発生のSNSの重要性についても同様です。
WEB集客について資料のダウンロードが無料でできますので、過去の記事もご覧ください。
https://www.lacicu.co.jp/archives/2168