HPからの問い合せを増やすには?ポイントはUGC

HPからの問い合せを増やすには?ポイントはUGC

学習塾の集客で重要だった「校門前配布」ができなくなったという学習塾も多いのではないでしょうか。
元々、配布したチラシを捨てていくことで近隣からの苦情がきていたものが、コロナの影響で表面化しやすくなったのだと思います。

恐らく、今後も校門前配布がやりにくくなる流れは加速していくと思われます。
要するに、集客の仕方を一から見直す必要がでてきているのです。

前回のコラムでは、高校生の検索はGoogle検索と同じくらいSNS検索が使われているという話でした。

「ググる」という言葉は割と一般化しましたが、高校生の間では、検索のことを「タグる」(ハッシュタグで検索をすること)と言います。
それぐらい、SNSで検索することが一般的であり、SNSに重きを置いていることがわかります。

「HPからの問い合せを増やすには?」として、少しマニアックな話をしたいと思います。

 

SNSの立ち位置について

SNSを始められた方の中で、「SNSをやっても問い合わせには全く繋がらない」と思った方も多いのではないでしょうか?

確かに労力がかかる割には直接の反応はわかりづらい、だったら今まで通り新聞折込とポスティングのほうがいい、というパターンが多いように感じます。

そういった方は、まずSNSの立ち位置について整理をしてみると良いと思います。
デジタルマーケティングには、目的によって大きく3つのカテゴリーに分けられます。

①オウンドメディア

企業が保有する自社メディアのこと。自社のウェブサイトやECサイト、ブログ、パンフレットが該当し、企業のSNSアカウントもここに含まれます。

②ペイドメディア

広告費用を支払い、獲得した掲載枠に広告を出稿するメディアです。マス媒体広告、交通広告、リスティング広告、ディスプレイ広告が含まれます。SNS広告もペイドメディアの一種です。

③アーンドメディア

ブログや口コミサイト、掲示板、SNSなど、第三者が発信者となるメディア。一般ユーザーによるクチコミが掲載されるため、評判や信頼を得やすいことが特徴です。

企業が情報をコントロールすることはできず、運営費が無料である点もほかのふたつのメディアと大きく異なる点です。一般ユーザーが無料で自社の商品やサービスをクチコミしてくれる、それを拡散してくれる点も特徴といえます。

アーンドメディアの一種であるSNSは、一般ユーザーたちによるコミュニケーションツールとしての意味合いが強い媒体です。

コミュニケーションツールとしてのSNSの特性を理解できていない塾の多くは、自社のアカウントをオウンドメディア的な観点で使ってしまいがちになります。
それもSNSを使って自社の認知を獲得していく手段のひとつではありますが、後述するUGCの発生を踏まえると、アーンドメディアとしての観点でマーケティング施策を打つ方が効果的なケースも多いです。

 

SNS時代の購買プロセス

引用「hottolink SNSコラムより」

SNSが台頭したことで新たに生まれた購買プロセスを「ULSSAS(ウルサス)」といいます。

ULSSASとは、ユーザーがSNS上に投稿してくれるコンテンツである「UGC(User Generated Contents)」を起点に回る購買サイクルで、図で表すと上図となります。

UGC=「一般ユーザーによって作られたコンテンツ」のことです。

現在は情報爆発と言われ、どのメディアやアプリを見ても広告がついている時代です。
自塾が発信するとどうしても売り込みのメッセージになりますが、自分と同じような人からの発信であればあるほど、共感を得られやすくなります。

UGC=「一般ユーザーによって作られたコンテンツ」=人が最も信頼する情報源

要するに、塾に通ってくれている生徒や保護者に、SNSでどう発信してもらうかがポイントになります。

 

UGCの拡散方法

では、具体的にどのようなアクションをとっていけばよいのかを少しご紹介します。

1.プレゼント作戦
(生徒向け)「塾の様子をSNSに投稿してくれたらジュース1本」
(保護者向け)「塾について、SNSに5回投稿してくれたら個別指導1回無料」 などなど

よく飲食店がやっている作戦ですね。
1回投稿してもらうだけで、広告宣伝費でいうと間違いなく2,000円ぐらいの価値はあるでしょう。

これ専用のチラシを作っても良いと思いますし、オシャレな名刺のようなものを発注して配るのもよいでしょう。
個人的には、友達が多そうで拡散性が高い生徒や保護者をピックアップして、直接お願いするのが最も効果が高いと思います。

 

2.保護者会
今年はぜひ開催してください。保護者のニーズもかなり高いと思います。

保護者会を開くメリットですが、
・保護者満足度の向上
口コミ効果の波及  があります。

さらにお金がかからないという点で、必ず実施したほうが良い施策です。

今年はコロナの影響で、保護者の不安が大きいです。
自塾の評判を広めるチャンスですので、ぜひ開催してください。

実施した場合は、必ず集合写真や保護者会の様子を写真撮影をすること、保護者にSNSで拡散して欲しいことを素直に伝えると効果があると思います。

 

上記の2つは、即効性もありかなり効果が高いと思います。
ちなみに僕は営業が大好きなので、生徒や保護者に依頼して口コミサイトに投稿してもらったり、逆に保護者のコミュニティに顔をだしてネタに使ってもらったりします。

最近だとリアルなイベントは減っていますが、オンライン保護者会だと参加のハードルも低くなるので開催しやすいと思います。

 

さいごに

新聞の購読者数が減ったため、新聞折込の効果が薄くなってきたのは周知の事実です。
さらに、冒頭でもお話した校門前配布ができなくなってくると、集客でできることの幅がかなり減ってきます。

このコロナの影響で、半ば強引に授業のオンライン化が進められました。
このタイミングで、集客のオンライン化を進めてはいかがでしょうか?

保護者会のネタにお困りの場合は、講演会の代行も承っています。

よければ一度ご相談ください。

この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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