学習塾比較サイト 塾ナビと塾シルを比較してみた。

いつも弊社コラムご覧いただき、ありがとうございます。株式会社Lacicu代表の服部です。

学習塾の集客ツールの1つとして「塾比較サイト」を利用する塾も多いのではないでしょうか。しかし塾比較サイトは複数あり、それぞれ特徴があります。今回は、塾比較サイトである『塾ナビ』と『塾シル』の2サイトを比較してみました。

そもそも学習塾の比較サイトって何?

比較サイトとは、顧客が商品やサービスの購入や利用を検討する際、性能やサービス、価格などを比較・検討できるよう、わかりやすくまとめたサイトです。学習塾の比較サイトだと、塾に入りたい子どもやその保護者を対象に、学習塾のコースや料金などを比較しやすくなっています。気になる塾の資料請求も可能です。

学習塾向けの比較サイトはいくつかありますが、業界で利用者が多い『塾ナビ』と『塾シル』の2サイトに絞って比較してみます。

『塾ナビ』と『塾シル』の運営会社情報

『塾ナビ』と『塾シル』のサービスを徹底比較!


※弊社調べ(2023年6月時点)


塾ナビの特徴
学習塾の比較サイトで業界断トツ1位なのが『塾ナビ』です。その掲載数は19,000教室にも上ります。
『塾ナビ』には2つの特徴があります。

1つ目は資料請求の方法が一括請求という点です。自宅や学校近くの塾をいくつか比較・検討したい場合に、そのエリアの学習塾の資料をまとめて請求してもらえます。この方法なら大手塾・個人塾問わずに資料請求してもらえる確率が高いです。

ここでの反響率や入塾率は、大手塾のみのものではないかと予想されています。大手塾の場合、生徒や保護者の問合せにすぐ対応ができるよう、コールセンター部門を設けている塾があります。そのため、問合せから10分しないうちに生徒や保護者へ電話をかける学習塾もあるようです。

2つ目はターゲットとなる生徒や保護者の名簿が集まりやすい点です。一括資料請求のおかげで、ターゲットとなる生徒や保護者の情報を手に入れることができます。資料請求直後に入塾へ繋がらなくても、その後のフォロー次第で将来的に入塾してもらえる可能性が高まるかもしれません。


『塾シル』
の特徴
掲載教室数は11,000教室と塾ナビには及びませんが、『塾シル』には塾ナビにはない特徴があります。

それは資料請求の方法が、塾ごと個別請求である点です。気になる塾がある生徒や保護者が、塾の情報をピンポイントで取りにきます。そのため問合せからの平均入塾率も35%と、塾ナビより約3.5倍高くなっています。ちなみに35%のうち、体験教室からの入塾が8割と最も多いようです。

ただし塾シルの場合、資料が個別請求であることとWeb広告にかける費用が塾ナビと比較して少ないため、問合せのボリュームが圧倒的に少ないのがデメリットとなります。


しかし今後、塾シルは保護者向け国内最大級のメディアサイト「ママスタ」との連携を予定しており、サイト訪問者の増加に期待できそうです。

2サイトどちらも利用すべきか?

『塾ナビ』は想定入塾単価が塾シルよりも高額ですが、ターゲットの名簿を集められます。問合せの多さによって集めた名簿を、継続的してフォローし続けることができるのであれば、長期的に見て入塾単価を下げることができます。

問合せからの入塾率は塾シルと比較して高くはありませんが、「塾の集客の3割は塾ナビ」という学習塾もあるほどです。

他方、『塾シル』は問合せからの入塾率が高くコスパがいいように見えますが、問合せの数自体は塾が想定するより少ない可能性があります。ただ、学習塾のほとんどは中学部がメインのため、「中学部は通常集客、高校部で比較サイトを利用しよう」など裏技的に利用する方法もあります。

比較サイトを見ていただくと、対象が小学生、中学生、高校生と全てになっている塾が多いと思います。中学については競合があまりにも多く埋もれてしまいますが、高校生専科にすると対象塾が一気に少なくなり、効率よく比較サイトを使うことができます。

高校生の場合、通学している学校が自宅近くとは限らず、ターゲットとなるエリアがバラバラのためネットでの宣伝・広告が集客が鍵を握ります。問合わせ数は少ないですが、入塾まで繋がる精度が高いのは塾シルのため、高校生専科にして掲載をするとコストパフォーマンスが良いかもしれません

比較サイトに情報掲載する際の注意点

学習塾比較サイトに情報を掲載する際、注意点が3つあります。

1つ目は塾の専門性をアピールする掲載内容にすることです。比較サイトの場合、掲載するフォーマットがすでに決まっており、どの塾でも一律で比較・検討できるメリットがあります。他方、どの塾も同じように情報が羅列されているため、ターゲットに選んでもらうためには専門性をアピールする必要があります。

フォーマットが一律で大手塾とも横並びで比較してもらえるからこそ、個人塾などは特に丁寧に内容を考えたいところです。

2つ目は自社のホームページのSEO対策です。特に個人塾に多いのが、塾名で検索をかけた場合に塾のホームページではなく比較サイトの情報が上位に表示されることがあります。せっかく塾名で検索をかけてくれたのに、問い合わせが比較サイト経由になると下記のようなデメリットがあります。

・塾ナビは一括資料請求のため、他の塾と比較されてしまい、結果的に入塾してもらえない可能性がある
・塾シルは個別資料請求だが、資料請求に料金発生して結果的に広告費が余計にかかる

学習塾のホームページが上位に表示されるよう、強化する必要性があります。見た目をよくするために、フリー素材等ではなく自社のオリジナル写真を利用し、個性を出していくこともその1つです。株式会社Lacicuではこれらの大学受験用の塾比較サイトに掲載する素材の提供を行い、サポートします。

3つ目は比較サイトに情報を掲載後、効果測定を実施しましょう。情報を載せっぱなしでは、無駄に広告費をかけてしまうことになります。どのサイトでどんな反響がどのくらいあったかを測定することで、コストパフォーマンスを上げられるようにしましょう。


いかがだったでしょうか?
比較サイトでは、集客できない。お金払ってばかりで効果がないというお声もよく聞く一方、集客の柱にしているよという塾もいるのは事実です。
やるべきことを徹底してやっている塾は集客できていますね。

ここ数年で「塾」の検索数は2倍以上に伸びており、比較サイトなどWebでの情報収集が増えています。また、チラシを見た方も、まず塾名を検索してみるという方が多いようです。

改めて、ネット集客について考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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