幻のRegular Party 第1回 高2生集客スタート!予備校に負けない戦略とは

幻のRegular Party イベントレポートを公開します!

2020年9月16日に開催したオンラインイベント「Regular Party」において、株式会社LacicuのCMO山田と教育事業部マネージャー渡邊が、「高2生集客スタート!予備校に負けない戦略とは」をテーマに講演しました。

学習塾業界の売上は伸びているのか?学習塾の強みって?
教育業界に明るい2人だからこそお伝えできる学習塾の戦略をお届け!その講演の模様をレポートします。

過去十年で初の売上1兆円超え

皆さまにとって2019年はどんな年でしたか。塾の経営状況とマクロのデータを照らし合わせることは重要なことです。学習塾業界はどんな年だったのか。

まずこちらのデータ、各年の1月から12月までの集計です。年度ではないので、ご注意ください。

さて、2019年業界全体で、売上が1兆円を超えました。これは過去10年で初の数字!
ここ数年、「学習塾業界は少子化などの影響により縮小していくのではないか」などネガティブな話題が多かったですが、学習塾運営者には嬉しいニュースです。

法人・個人両方が伸びを見せていますが、とりわけ法人が運営する学習塾の売上が17%もの伸びを記録しています。

事業所数の過去3年の推移

2019年の事業所数も12%の伸び。かつ、法人の伸びが大きい年でした。
また、指導形態として個別指導の数がかなり増えたと言えます。つまりはライバルが増えているということでもありますね。

上の表は、「高校部」に絞った数字です。集団指導の売上が25%落ちています。従来の予備校型が苦戦していたのではないか、と予想ができます。
反対に、個別指導では生徒数・売上ともに60%以上の伸びを見せております。

加速し続けている高校部設立の流れ

最後がこちら。売上規模別の法人および個人の数です。見ていただくとわかると思いますが、5億円以上の売上を持つ法人は数えるほど。伸びているのが1千万円以上3千万円未満の事業所です。それくらいの数字を出せるのは1教室、生徒数60〜80人くらいの事業者。ほとんどの学習塾に当てはまっているのではないでしょうか。
ここから読み取れるのは、学習塾のビッグプレイヤーがおらず、個人でも戦える業界だと考えられます。
総評としては、「大手が苦戦を強いられている」こと、「高校部設立が加速している」ことの2点です。
この数字を追い風と捉え、動き始めることができれば、波に乗れるはずです!

予備校と学習塾の違いとは…?

そもそも、 予備校と学習塾の違いとは何か。予備校は大学一般受験の生徒をメインターゲットとしています。
対して、学習塾では様々な生徒がいらっしゃると思います。総合型選抜、一般選抜、学校推薦型に加え、定期テスト対策や進級のために通っている生徒もいるので、大学を一般受験で挑戦する!という下地を作りにくい面もあります。

大学受験までを面倒見れる塾になることが今後の生き残りへのカギ

人数構成にも違いがあります。学習塾では高校受験が多いので、高校生になっても継続して通ってくれる生徒もいると思います。ですが、学年を重ねるにつれて大学受験を意識することで、予備校に流れていってしまう傾向があるのではないでしょうか。
予備校は大学一般受験向けなので、高3生がかなりの比率を占めています。
理想の形にするためには、大学受験までこの塾でできるという認識を持ってもらうこと!
大学受験への知識や受験指導に力を入れることで、高校生の集客ができるようになります。

予備校ではどのように集客をしているのか

予備校の集客について、多くの学習塾でも同じだと思うのですが各講習前に力を入れています。その中でもメインとなるのが夏期講習なのですが、予備校では高2生しか狙っていないです。
学習塾では春に高3生を、という意識の方が多いのではないでしょうか。けれど、予備校の多くが夏・冬には生徒獲得をしているため、母数がどうしても少なくなってしまいます。
方法についてはオーソドックスで、校門前配布を。もらってくれない場合もありますが、その時は「〇〇塾です!よろしく!」と声をかけることで、塾名を覚えてもらうきっかけにもなり、認知効果が高いでしょう。

学習塾が予備校に負けないポイントは、卒塾生がいるということ!

予備校は高校からスタートのため、0から新規で学生を取らなければいけません。しかし、学習塾なら高校受験で通っていた生徒が近所にいませんか。

1つの修羅場を、共に戦い抜いた経験をしている生徒がいるのは予備校ではなく学習塾。すでに信頼があるので、もう1度一緒に頑張ろうと声をかけやすいはずです。
再度、先生からアプローチして、嫌な気持ちになる子はいないので、そこでまた頑張ろうって思ってもらえれば、入塾してくれる可能性は高い。
元々潜在顧客がいるので、そこに対して戦略を立てることができるかどうか。
予備校が夏から「大学受験」への意識を付けてくれているので、「そろそろ大学受験だよね」って電話をして、塾来て話そうよって言えば、気楽に相談しに来てくれます。

負けないポイントを踏まえてどう動くのが正解か

勝負は、秋です!予備校が動き始めているのが夏や秋だから、動き出しが遅れてしまえば予備校に入っている状況が作られてしまいます。
大学進学実績がすでにあれば、門前配布や駅前配布、地域に根付いた個性があるのでチラシを使って直接生徒にリーチするのが効果があります。ただ配布するチラシのデザインを高校生に刺さるものにする必要はあります。どうしても、大手に比べるとネームバリューは下がってしまうので、どこで差を出し、興味を持たせるかというとチラシのデザインの部分です。お金をかけるポイントに悩んでいるなら、デザイン部分にお金をかけましょう。目を引いて、興味をもたせるものに。
高校部を新しく作る、実績が無いという塾は、卒塾生を狙い撃ちしましょう。卒塾生にDMを送る、同窓会を開く、保護者会を開くなどは学習塾だからできることです!

動画をご覧になりたい方はこちら

https://www.lacicu.co.jp/archives/5026

この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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