7つの塾を渡り歩いて体感した、大手塾と個人塾の違い3つ

7つの塾を渡り歩いて体感した、大手塾と個人塾の違い3つ

こんにちは。株式会社lacicuでアルバイトをしている言水です。慶應大学に通う大学2年生です。

今日は15才から19才まで7つの塾に通い、2回の大学受験を経験した私個人の視点から、
大手塾と個人塾の違いについてお話ししたいと思います。

家庭教師から学習映像配信アプリまで、様々な業態を一通り体験した私が考えるこの2つのタイプの塾の違い、
リアルな声としてぜひご参考になさってください。

(にしてもお金かかっただろうなあ〜。お母さんありがとう。)
 

さて、そんな私が当時を振り返ってみると、大手塾と個人塾には次のような3つの違いがありました。

①カリキュラムの信頼度

まず、テキストや教材に対する信頼感が違いました。
大手塾や予備校はただ「企業としての規模が大きい」というそれだけで無条件に信用してしまいます。
カリキュラムの作成に関わっている(だろう)人数や開発費を考えると、少なくとも載っている内容が全く的を射てない、ということはないはずだからです。
 

しかし小規模な塾の場合、「この説明は本当に学問的に正しいのだろうか?」と不安を覚えてしまうことがありました。
もちろん個人塾で貰ったテキストが、他のどんな参考書より分かりやすかった、という経験もあります。

小さい塾で講座を取る場合、「これはどういう経歴の人が、どれくらいこの科目を勉強して作った教材なんだろう」「ちゃんと正しい最新の情報なのだろうか」というポイントは、受験生にとってとても気になるところです。

②生徒と先生の距離感

これもかなり大きな違いでした。

大手塾や予備校の場合、先生とは授業以外でほとんど関わりがありません。
最近では本部キャンパスの授業風景は録画され、それを遠方の生徒がオンラインで視聴するシステムもあります。
そうなると、先生と関われる唯一のタイミングである授業中ですら、余談や雑談を許されなかったりします。
これをつまらないと捉えるか、勉強に集中できて嬉しいと感じるかは人によります。
 

一方小さめの塾では、先生と生徒の関係ははるかに密でした。
先生は生徒をそれぞれ個として捉えており、あの子は〇〇が趣味だとか、あの子は毎回〇〇の単元で躓くだとか、細かい好き嫌いや人間性まできちんと分かってくれています。 

授業に関係のある質問はもちろん、将来の話や人生相談だってしやすいです。

一見学習に関係がないように思われる雑談から、勉強のヒントや「これからどうしたらいいのか」という指針を得ることもありました。 
 

なにかと情緒不安定で「もうお先真っ暗だ!」という感覚に陥りやすい受験期には、そういう先生の存在がとても有り難かったです。

③ライバルの存在

そして、隣に座って同じ授業を受けているライバルの存在感です。

大手塾や予備校では、1年通って友達が1人もできないことはザラにあります。基本的に関わる機会がないからです。
友達がいなくて困ることもあまりありませんし、休み時間に私語していれば「ここは友達を作る場所じゃない!」と先生に一喝されてしまうこともあります。

そのため、ライバルの存在は「集団」としてしか感じません。
「ああ、自分はこの人達と戦うんだな」と漠然と感じることはあっても、好敵手のような相手は見つけられませんでした。 

小さな塾の場合、隣に座っている人は良き友達であり、切磋琢磨するライバルです。
 

解答を交換して採点すれば相手の出来に驚き、隣の子が先生に褒められていたら自分も頑張るぞ!と思える。授業外では愚痴や悩みを共有できます。 
  
友達として関わるからこそ、絶対に負けたくない気持ちが湧きます。

予備校で近くに座った名前も学校も知らない相手より、ずっと存在感の強い好敵手でした。 

以上、私が多くの塾に通って体感した大きな3つの違いでした。
もちろん規模によるものでなくそれぞれの塾による違いもありますし、あくまで好みの問題であってどちらが良い悪いということもありません。 

自分はこういう性格だからこういう塾のほうが合ってるだろうな、こういう生徒をターゲットに塾を運営したいな、などの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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