なぜ宿題をやらないといけない?を生徒に聞くとわかること

株式会社Lacicuの山田です。

前回、リベラルアーツについて(というよりただの愚痴のような)コラムを書きました。

かなり好き放題&主観全開で書いた結果、なんと今までで一番エンゲージメントが高かったです。
その前のコーチングの記事は3倍ぐらい時間をかけて書いたんだけどなぁ。。。
嬉しいやら悲しいやら、複雑な気分になりました(笑)
何がウケるか、世の中本当にわからないですね!

リベラルアーツって本当に重要~確かな進路指導のために~

↓3倍時間をかけた記事(ぜひ読んでください!笑)

【面談の極意 Part5】コーチングの原則

露骨な前回の宣伝はこれぐらいにしましょうか。

前回の記事で気をよくしたところもあるので←単純
しばらくはざっくばらんなスタイルでいこうと思います。

さて、今回は僕が生徒によく質問する内容から
生徒と先生の傾向を考察してみたいと思います。

 

なぜ宿題をやらないといけないのか?(先生編)

「なぜ宿題をやらないといけないと思う?」

これは、僕がまだ塾をやっていた頃、新入塾生に必ずしていた質問です。

なぜこの質問をしていたのか?というと、いくつか思惑があります。

・宿題忘れが多い塾は必ず生徒数が減るから
⇒生徒を甘やかしていて、叱れない教室で成績が上がるはずがないです。
そもそもそんなモチベーションにしていること自体がよくないですけど。

・その生徒がどんな教育を受けてきたかがわかるから
⇒勉強に対してどんなスタンスなのか、親がどういう教育方針なのか、
どんな先生に出会ってきたのか、などがすごくわかります。
それがわかると、どんな対応をすればよいかも見えてきます。

・生徒の思考力がわかるから
⇒色々な生徒の答えを聞いてきましたが、意外とバリュエーションが少ないんです。
そもそも、あまり考えたことがないし、考えさせられたことがないんだと思います。
それでも、たまにユニークな答えを言ってくれる生徒がいます。
その子はちゃんと批判的思考で物事を考えられるので、ちゃんと勉強させれば必ず伸びます。

・宿題を忘れると僕の機嫌が悪くなるから
⇒集団授業をご経験の方ならわかると思いますが、宿題忘れがいると授業がストップになり、
練りに練ったストーリーが全て台無しになります。他の生徒にも迷惑がかかります。
そうすると、圧倒的に僕の機嫌が悪くなります。
はい、これが本音です(笑)小さい人間ですみません。。。

学校を訪問したり塾で生徒と関わる際に、今でもたまにこの質問をしています。

「なぜ宿題をやらなければいけないのか?」ということを考えさせて、
その答えを先生と生徒ですり合わせるだけで、宿題忘れはビックリするぐらいなくなります。
(単純に宿題を忘れたら、僕にビックリするぐらい怒られるからというのもあるでしょうが)

そして、さらにこの質問を先生にしてみるとその先生の教育観がわかります。
アルバイトの講師に、一度質問してみるとおもしろいですよ!

 

なぜ宿題をしないといけないと思う?(生徒編)

生徒にこの質問をしたときの反応と、それについての考察です。

この質問は、よく宿題を忘れる生徒だけでなく、絶対に宿題を忘れない生徒にもしてみることをおススメします。

【パターン①:先生に怒られるから】※あくまでも個人の意見です
正直でとても良いと思います。僕はこういう生徒は大好きです。
そして、こういう生徒は先生を見て宿題をやってくるかどうかを判断します。

端的に言うと、こういう生徒を伸ばすも殺すも先生の腕次第ということです。

【パターン②:みんなやってるから】※あくまでも個人の意見です
もしかしたら、生徒がこれを言うと怒る先生もいらっしゃるかもしれません。

が、僕はこの答えが最も本質をついていると思います。
そして、こう答える生徒は宿題を忘れないんですよね。

恐らく、宿題をやる動機が自分ではなく、他にあるからだと思います。
他人から自分がどう見られているか、を気にするタイプが多い印象で優等生タイプが多いです。

ただ、本当に頭が良い生徒はこの答えを言わないです。

真面目だけど物事を深く考える癖はあまりついていないので
成績を伸ばすのに苦労するタイプが多い印象です。

なので、この回答をした生徒は注意するようにしてました。

【パターン③:自分が困るから】※あくまでも個人の意見です
この回答をする生徒は、2種類いると思っています。

一つ目は、本心でそう思っている生徒。
単純に勉強が好きな生徒です。これは放っておいても勝手に勉強するので、むしろ追加で宿題出すと喜びます。

二つ目は、先生が欲しいと思われる回答を予想する生徒。
地頭は非常に良いですが、狡いところがあるので気を抜けばすぐにサボります。
また、先生を観察して見極める傾向があるので、認められればついてきてくれますが、
見限られると即効でやめていきます。

【パターン④:沈黙】※あくまでも個人の意見です
これも2種類いると思っています。

一つ目は、何も考えていない生徒。

二つ目は、今まで考えたことがなく、本気で考えてくれる生徒。

一つ目は置いておいて、二つ目の生徒のためにじっくり沈黙の時間を作ってあげましょう。
絶対にこちらから答えを言わないようにするのが大事です。

ここで、自分で答えにたどり着いた生徒は、絶対に宿題を忘れないですし成績も伸びていきます。

 

さいごに

いかがでしたか?
あくまでも僕の経験則なので、他にも色々とパターンがあると思います。
ご家庭でも、お子さんにぜひ一度質問してみてください。

ちなみに、「なぜ宿題をやらなければならないのか?」に対する僕の答えは、
「友達をバカにする行為だから」とずっと言っていました。

「自分のために宿題をする」のはそうですが、それで宿題を忘れて怒られる意味がわからないと学生の頃はずっと思ってたんですよね。
だって、困るのは自分で、先生ではないですよね?なんで怒るの?みたいな(笑)

我ながら視野が狭くてお恥ずかしい限りです。

ただ、
「友達は、やりたくもない宿題を我慢してやってきているのに、それをやってこないということは、真面目にやってきてるやつをバカにしてるの?」
と問い詰めると、大体は宿題をやってくるようになりました。

集団塾や個別指導などの指導形態でも変わりますし、そもそも宿題を強制している時点でどうなの?という
もっともな指摘はとりあえずなしでお願いします。。。

みなさんはどのように生徒に言い聞かせてますか?

この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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