自立型指導なら、新大学入試も乗り越えられる!?

みなさま、ご無沙汰しております。Lacicuの渡邊でございます。

随分久しぶりのコラムになってしまいました。その間に、弊社主催の『自立学習EXPO』を開催しました。ご参加の皆様、本当にありがとうございました。※自立学習EXPOのレポートはこちらから。

大学入試改革もいよいよ混沌としてきましたね。最近のニュースで、現役高校生が文部科学省に直談判に行ったとか。。色々不透明な部分のあった入試改革ですが、これからの動向にも注意が必要ですね。

さて、今回のコラムですが、「自立型指導なら、新大学入試も乗り越えられるのでは?」と思っているので、書いてみたいと思います。

 

先述、弊社HPにて「AI教材って導入しなきゃダメなの?」というコラムを弊社服部が書かせていただきました。この中になるほどゼミナールの山中先生が登場し、『自立学習』の定義をされていらっしゃいます。

 

この定義を使わせていただくとすると、「自分が解くべき問題(新入試の問題)を意識して、自分が取り組むレベルの参考書を選定することができる。」となりませんかね。(ちょっと強引ですし、期待も込めて思っています。)また、問題傾向についても自分事に考えられる生徒なら、「どのように対策をすべきか?」「どんな勉強をしたらいいか?」を探すと思います。もちろんこの疑問の答えを導ける生徒はほとんどいないと思いますし、その生徒に適したテキストもなかなか見つけられないでしょう。

しかし、
「授業を聞いているだけ」
「言われた課題をやるだけ」
「先生からの指示をずっと待っている」

というタイプの生徒よりは色々と自分で調べたり具体的な質問を先生にしてくれる気がしませんか。

 

今の学習塾は管理が主流?

 

少なくとも大学受験においては、おそらく管理が主流になってきます。管理というとイメージが異なりますが、これまでの塾=授業、という考え方から、脱却する必要があります。

・授業のみで成績を上げようとしている
・映像授業を受けさせるだけになっている

などなど…危険な感じがしませんか。

 

いまは良質な授業は安価に受けることができます。しかし、授業を受けるだけでは学力は伸びませんよね?それに授業を受けるだけで自立学習が身につくなら、学校の勉強で身についているはず。

学力定着、学力向上には問題演習が重要になるわけですが、そのときに生徒自ら「いつまでに何をやるべきか。」を考えられる力が必要になります。その時に、「管理」に近い指導は必要だと思います。しかし、ただ上から「あれをやれ!これをやれ!」と押し付けるのではなく、自分で計画を立てさせる、やるべきことを考えさせる時間にすることが重要だと思います。

 

ポイントは、「先生があれこれ指示を出して、生徒がそれに従っているだけ」という関係にならないことだと思います。生徒はまだまだ未熟な部分はありますから、達成が難しい計画や、甘めの設定の計画になると思います。

そのときに、

「何が足りないのか」
「どうすれば良かったのか」
「どうしてこの計画になったのか」

などの質問を繰り返し、生徒を「導く」指導が必要です。よくある言葉ですが、「Teaching」から「Coaching」ですね。

このCoachingスキルこそ、大学受験はもとより、自立学習ができる生徒を指導するスキルではないでしょうか。

学びエイドセミナーにて

 

話は少し変わりますが、先日、株式会社学びエイド様のセミナーに参加させていただきました。※セミナー内容はこちらから。

その際に、「学びエイドを使うと、生徒の質問の質が良くなる」という話がありました。事例紹介のような流れだったのですが、「先生、『数学』がわかりません。」という質問がこれまでの悪い例です。極端な例ですが、これだと答えようもないですよね。

では、「先生、『二次関数』がわかりません。」はどうでしょうか。先ほどよりは良いかもしれませんが、まだまだ漠然としています。では、「先生、『二次関数の最大最小』がわかりません」だいぶ良くなってきましたが、これも範囲が広いですよね。

「二次関数の最大最小で、『定義域に文字が入っているタイプ』がわかりません」ここまで具体的だと、すごく答えやすいですよね。この質問ができる生徒を育てるには、「教えたら」いけないんですよね。「そうかそうか、二次関数がわからないか。よし、1時間ですべてを教えてやる!」なんて塾があったら、本当にダメだと思います。

生徒の質問に答えるのではなく、逆に質問をしないとダメです。

「数学の何が?」
「二次関数の何が?」
「最大最小の何が?」
「定義域に整数の場合はできる?」

もし最後の質問が曖昧だったら、そこの部分の問題をまず解かせればいいんです。躓いたポイントですから。それもせずに「教えて」から、生徒は、「問題集で探すの面倒だから、先生に聞いちゃえ。」となると思います。

自立型指導で大学受験を!

 

だいぶ長くなりましたが、、要は答えてしまう先生に教わる生徒は、自分で原因を考えたり、調べたり、といったことをしなくなるんです。これって、自立学習の基本的なことだと思いますし、何より入試改革で取り上げられる「思考力・判断力・表現力」や「主体性をもって」につながりませんか。

教えるのではなく、生徒のわからないところまで導いてあげる。これが重要ですよね。教えることは実は楽な場合があると思います。しかし、生徒に質問を繰り返して、生徒自身でわからない箇所をわかってもらう。そして、その課題を解決するための手段を自分で探していく。理想なのかもしれませんが、これができる塾であれば、新入試にも対応できるのではないでしょうか。

集団指導、個別指導、映像授業での指導、そして自立型指導、とどの指導スタイルでも実現できることだと思います。しかし、「授業を売りにする」という部分から離れたところだと、自立型指導なのかな、と思っています。あくまでも高校部、ですが。

自立型での高等部開設や強化について、ご興味ある方はお問い合わせください。

 

この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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