【2021年入試】「大学入学共通テスト」と「センター試験」は何が違うのか?~わかりやすく総合的に解説します!~【1/2回】
ここ最近、2021年から起きる大学入試の変化が話題になっています。
2021年の大学入試を受けることになるのは、2002年4月~2003年3月の間に生まれた現在の中学3年生(2019/3現在)からで、この年から入試が大きく変わるとされています。
この新しい入試方法は「大学入学共通テスト」と呼ばれていますが、従来の「センター試験」とはどう異なるのでしょうか。2018年11月に行われた試験的なプレテストをやってみた方のなかには、「大学共通テスト」は「センター試験」より難易度が高いと感じる方もいるようです。
今回と次回は、2本立てでこの「大学共通テスト」と「センター試験」の違いについて見ていきます。第一回目は、変化の概要を解説しますが、第二回目では「国数英理社」の各教科を詳しく見ていきますので、楽しみにしていてください!
~2021年から起こる大変化!過去問(赤本)が使えなくなります!~
まず、「赤本」(過去問題集)がつかえなくなることに触れておきます。「大学共通テスト」は「センター試験」と問題の性質が異なっているため、これまで受験生がつかっていた過去問題集、いわゆる赤本が使えなくなります。また、出題形式が変わるため、現在高校や学習塾は対応に追われています。高校や学習塾がどこまで対応できるかは、未知数なところがあります。
~判断されるポイント~生活に根差した実用的な問題が増えます!~
2021年からの大学入試では、
〇 知識・技能
〇 思考力・判断力・表現力
〇 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
を試験内容から審査されることが決定されていますが、これらの要素は、「日常に根差した実用的な出題」「会話文からの出題」「総合的な理解を求める出題」から判断されるようです。また、高校生活の調査票も合格基準の重要なポイントになる可能性があり、高校生は、普段から積極的に勉強をし、計画的に受験対策をすることが求められるようになるでしょう。
~総合的な学力が重要になる~
さらに、「大学入学共通テスト」では総合的な学力が重要になってきます。どういうことかというと、たとえば歴史の科目では、「正しい答え」ではなく「意見Aをもつ理由は何か」という論理的思考が求められる問題が出されます。つまり、歴史はこれまで暗記科目だとされてきましたが、論理的に答えを推論する必要が出てくるのです。また、英文読解でも、二つの異なる意見文を読んで問題に解答するなど、文章を理解した上で「考える能力」が求められるようになります。このように、「大学入学共通テスト」では知識だけではなく、総合的な学力が試されるようになります。
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次回は、より詳しく「国数英理社」の科目別に変更点を見ていきます!