アフターコロナの受験校選択

こんにちは。
Lacicuの渡邊でございます。

コロナウィルスにより緊急事態宣言も解除されて、徐々に日常が戻ってきていますね。
ですが、感染者数がまた増えてきている地域もあり、まだまだ予断を許さない状況です。
弊社コラムでも、今年の夏期講習関連のコラムなどを書いておりますが、
今回は今年の大学受験の志望校選択について、書かせていただきます。

コロナウィルスの影響は世界経済にも大きな影響を与えています。
経済状況が悪化した場合、志望校選択にも影響を与えます。
また今年は「共通テスト初年度」でもあります。
「経済状況の悪化」と「新入試」という状況から、今年度の受験を考えてみたいと思います。

「超」安全志向

1.ワンランク下の大学に志望校変更
経済状況の悪化から浪人することができない受験生が増えるため、例年以上に現役志向が高まります。
予定していた受験校のレベルをワンランク下げて受験する生徒が増えるでしょう。
そのため、有名私大では「滑り止め」と考えていた大学の倍率が高くなり、
偏差値以上の入試になることが予想されます。

2.公立大学人気が加速するか
国公立大学人気は近年のトレンドですが、
入試科目の多い国立大学よりも、科目数の少ない公立大学へ流れる可能性もあります。
大学の合併などで公立大学が新設されていますが、こちらも人気となりそうです。
本来、国立大学を受験するレベルの生徒が、現役合格を優先させるため、
地域の公立大学を受験する、というケースが増え、公立大学の倍率も昨年度以上になるかもしれません。

3.例年以上に併願戦略が重要になります
ここ数年、「定員厳格化」という問題から私立大学は難化傾向にありました。
そのため、多くの受験生が私立大学の中堅、中堅下位の大学に流れ、倍率が急上昇しておりました。
この傾向は今後も継続することが予想されており、経済状況の悪化によりさらに加速するでしょう。
そうなった場合、滑り止めと想定していた大学も厳しい入試になりますので、
これまで以上に併願戦略が重要になってきます。

今後の「経済状況の悪化」「学習内容の遅延」などをふまえて、
「超」安全志向での受験校選択をする生徒が増えるでしょう。
受験する大学の単元や傾向、共通テスト利用入試などを上手に活用して、
生徒が志望校に受かるための大学選びが必要になってきます。

奨学金制度が充実している大学の人気

現在、ほとんどの大学で奨学金制度が設けられています。
また、独立行政法人「日本学生支援機構」も新しい給付型奨学金をスタートさせるなど力を入れている状況です。
経済状況が悪化した場合、これらの奨学金制度が充実している大学を選ぶのもひとつの選択肢です。
なかには、返済義務のないものや、成績上位者に「4年間の授業料免除」する内容のものもあります。

生徒はこのような情報をあまり知りません。
奨学金制度の有無も受験校選択に影響があるかもしれません。

まとめ

新型コロナウィルスの影響で大学入試がどのように実施されるのか、まだ不透明なところもあります。
しかし、これまで同様のやり方になった場合には、相応の対策が必要です。
様々な事態に備えて情報を仕入れて、生徒の進路相談してください。

今年は「共通テスト元年」でもあり、大学選択が非常に難しい年です。
生徒一人ではなかなか判断が難しいので、先生が力になってください。

この記事を書いた人

Lacicu 編集部

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