学習塾で面接対策をするときのポイント|総合型選抜
大学入試の基本3形式の1つ、総合型選抜においてほとんどの大学では面接が実施されていますが、多くの受験生がこの面接試験に苦手意識を持っているのが現状です。
「結局、試験官と気が合うか合わないかじゃないの?」「マナー以外で対策のしようがないよ」という意見も見られます。しかし、総合型選抜の面接試験はその本質を理解し、正しく準備を進めることで誰でも着実に実力を伸ばすことが可能です。
そもそも面接では何が見られるの?
総合型選抜は特に学校色が出やすい形式と言われています。
というのも、学力以外の部分も多面的に評価されるこの形式では、より大学の求める生徒像(アドミッション・ポリシー)に近い生徒が入学を許されるからです。
面接では試験官と受験生が顔を突き合わせ、これまでにどんな取り組みをしてきたか?大学で学ぶ意欲はどれくらいあるのか?なぜうちの大学でなければいけないのか?といったことを厳しく審査されます。
塾として行いたい対策は?
生徒1人では準備・練習のしようがない面接対策は塾の出番です。私大を中心に総合型選抜形式は拡大しており、それに伴って対策ニーズも増えることが見込まれる今後、面接準備に対応できれば新たな顧客の獲得にも繋がるかもしれません。
①各校のアドミッション・ポリシーを知る
基本にして一番大切なポイントです。総合型選抜はアドミッション・ポリシーを核に構成されており、面接は学校側がより詳しく受験生について知ることができる重要な試験です。無論アドミッション・ポリシーは各学校ごとに全く異なるため、面接でのアプローチの仕方にも差異が出てきます。まずは先生も受験生も、志望校の入試選抜要項をしっかりと熟読、分析しましょう。
②自己分析の手伝い
事前に提出する志望理由書や自己推薦書の中に生徒の強み・弱み、魅力等は充分書き込まれているとは思いますが、文面で表すのと口頭で話すのはその印象も随分違います。また、第三者の大人だからこそ分かる生徒のアピールポイントもあると思います。持っているさまざまな手札の中でどれを強調してアピールするのか、といった点を生徒さんと話し合って事前に決めておくと良いでしょう。
③対話練習
面接や口頭試問はとにかく緊張します。聞かれたことに対し自分でその場で理屈を組み立てて分かりやすく説明しなくてはいけませんし、学校によってはいわゆる圧迫面接を行うところもあります。事前に想定していた質問を投げかけられてすんなり答えられた、という人のほうが少ないでしょう。
まず結論を述べて、次に理由を説明する。その中に自分の強みや大学との関連性を入れ込む、という作業は小論文等でもお馴染みですが、口頭となると途端に難易度が上がります。それどころかテンパってしまって話が支離滅裂になってしまう人も多いです。友達や親とも違う、塾の先生だからこそ本番に似た緊張感で練習ができると思います。
まとめ
苦手意識を持つ受験生の多い面接試験ですが、自己アピールの最大の機会であるとともに大学の雰囲気を知ることが出来る貴重な体験です。「試験官の人との対話を通して、よりその大学に入りたい気持ちが強まった」なんて声も聞きます。先生と生徒の二人三脚で練習を繰り返し、自信で緊張に打ち勝ちましょう!