保護者と接する3種のイベント!その目的と効果、ご存知ですか?
学習塾の対外的なイベントとして、入塾面談・保護者面談・保護者会があります。
保護者面談は各塾によってタイミングや頻度が違うと思います。
保護者会については、実施しているところもあれば実施していないところもあるでしょう。
そもそもこれらにはどういった目的や効果があるのでしょうか?
その違いを意識してイベントを考えるだけで、学習塾経営に大きな違いが生まれます。
今回はそんな違いを整理してみました。
入塾面談の目的と効果
目的:保護者と生徒に「未来」をイメージさせること
入塾面談の一番の目的は、入塾したあとのイメージを持ってもらうことです。
「この塾に入ったあと、どんな変化が生徒に起こるのか」を生徒本人にも、保護者にも感じてもらうことが何よりも大切になります。
そのため、入塾面談で伝えたいのは、子どもが思い描くゴールにどう近づいていくのか、ということを具体的に伝えることです。
高校生であれば、大学受験やその先を。中学生であれば、高校進学とその先を見据えて話をすることが重要です。
効果:入塾率向上だけでなく、口コミ効果も!
「未来」をイメージさせることの大きな効果は、入塾率が上がるだけでなく口コミ効果が最大化されることです。
子どもの不安は保護者コミュニティではかなり詳細に共有されているものです。
この不安を払拭するような未来をイメージさせられれば、その時点で口コミ発生の最大のチャンスになります。
学習塾の口コミが発生するタイミングは3つあります。
1.入塾するタイミング
2.成績が変動したタイミング
3.退塾するタイミング
この中で、必ずポジティブな口コミが発生するのが「1.入塾するタイミング」です。
ここでより良いイメージを作れるかどうかが、塾のイメージに大きく関わってくるのです。
保護者面談の目的と効果
目的:退塾を防ぐこと
保護者面談の目的は、退塾を防ぐことです。
保護者の満足度に探りを入れ、満足度が低ければ理由の説明と今後の対策を話し合うことが重要です。
基本的には「守り」の施策です。
効果:自塾の「守り」を固められる
経営として攻めに転じる(新規生徒を募集する)ためには、しっかりとした「守り」ができていることが前提です。
退塾が多い塾が、新規生徒の募集でうまくいくはずがありません。
保護者会の目的と効果
目的:自塾のPRをすること
保護者会は、保護者面談とは対照的に「攻め」です。
塾の実績や生徒のBeforeAfterなどを存分にPRすることが目的です。
自塾ならではの取り組みや実績、先生の考え方・価値観などを思う存分ぶつけましょう。
効果:問い合わせの増加=「攻め」の経営
PRできるツールはSNSもありますが、フォロワー獲得に膨大な時間と労力がかかります。
それに対し、保護者会は保護者間での口コミ効果も非常に高く、即効性があります。
認知が高い状態を維持していて初めて広告は機能します。
広告効果を高めるためにも、無料のPR手法である保護者会の効果は非常に高いです。
目的と効果を理解し、適切な対応を!
改めて入塾面談・保護者面談・保護者会の違いについて整理してみましたが、いかがでしたか?
Lacicuでは多くの学習塾様の経営相談を受けておりますが、目的を分けてそれぞれのイベントを実施しているところは非常に少ない印象です。
特に、「攻め」と「守り」のバランスを把握せず、広告宣伝費のみをかけているところは非常にもったいないと感じます。
集客が好調な学習塾は、必ずと言っていいほど保護者会を実施しています。
実施していないところは、ぜひご検討ください。
次回以降で入塾面談・保護者面談・保護者会のそれぞれの注意点や工夫についてブログを書いていこうと思います。
そちらもぜひお楽しみに!