総合型選抜は高1から始まっている!?早い時期からやっておきたい3つのこと
最近よく耳にする総合型選抜とは
大学入試は基本的に一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の三種類で成り立っています。
総合選抜型とは少し前までAO入試と呼ばれていた形式で、書類選考や面接、実技試験、小論文、プレゼンテーション等を通じて、大学の求める生徒像(アドミッションポリシー)により近い生徒を採る、という入試方法です。学力だけでなく、より多面的な能力で評価される形式になっており、早慶上智や旧帝国大学など私立国公立を問わず広く取り入れられています。
高1・2のうちにやるべきこととは?
総合型選抜は書類提出も合否の発表も早いため、もし駄目だった場合は一般受験に切り替えることも可能です。そのため志望校の受験回数を増やせるという魅力的なメリットがあります。
(しかし総合型と一般と、と二兎追ってどちらも中途半端に終わってしまうケースも多いため、並行するには無論リスクも伴います)
通常試験とは大きく形式の異なる総合型、そのための準備は一体何をしておいたら良いのか?ということについてお話ししたいと思います。
①評定平均を上げる
AO入試と聞くと「学力を見られない入試」というイメージもあるかと思いますが、実際は出願条件の中に評定平均を定めている大学が多いです。
総合型選抜は特に大学の特色が出やすいため、それぞれ志望校の募集要項をよく読んで「出願には何が必要なのか」「どれくらい学力・能力・経験が求められるのか」を確認するようにしましょう。
②外部英語検定試験を受ける
出願資格に「英検◯級以上」「TOEICスコア◯点以上」と指定がある大学もよく見受けられます。
受験前は志望理由書の作成や面接の準備で忙しい上に、外部試験によっては年間に受験できる回数が決まっていて短期間に何度も受け直すことができないものもあるため、高校一、二年生のうちからコツコツと勉強して目標の級やスコアを取っておくことが重要です。
③課外活動の実績を作る
総合型選抜では、「今までどういったことに力を注いできたのか」「自分はどんな人間か」「この大学で何をしたいか」など、自身を主軸に過去から未来へ繋がっていく大きなストーリーを語れるようにしておくことが重要です。
それを通じて、受験する大学のアドミッションポリシーにいかに合っているかをアピールするのです。
そのためには学校の学業以外の部分でどんなことをしてきたのか、というのが大きなポイントになります。定番なところでは生徒会やボランティア活動、地域への貢献、スポーツや音楽の分野での活躍など、自分の強みになる武器を作っておくと有利です。
ちなみにこちらは慶應SFCの総合選抜型における一次選考免除対象コンテストの一覧です。
この内のどれかのコンテストで指定以上の成績を収めていると、書類選考をパスしてそのまま二次選考に進むことができます。コンテストで優秀な成績を取ることは決して簡単ではありませんが、その分もし取ることができれば大きなアドバンテージになります。是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
おわりに
受験方式の多様化に私立大学定員の厳格化など、大学入試は戦略が命の時代です。
もちろん総合型選抜にもメリットデメリットは存在しますが、選択肢の一つとして充分考えて良いと思いますし、上手く利用すれば受験戦争を勝ち抜き有名大学や志望校に見事合格することも可能です。
そのためにも、リサーチや行動は早め早めに越したことはありません。
高校一、二年生ですと大学受験なんてまだまだ先のことのように感じると思いますが、総合型も視野に入れてちょっと評定を意識してみたり、英検を受けてみたり、学業以外に何か頑張れることを見つけてみたりと、時間のある今だからこそできることに取り組んでみてはいかがでしょうか。