2度目の緊急事態宣言発令!大学入試はどうなる?
世界的にも未曾有の事態となった2020年。
12月31日には、東京都で1,300人を超え、首都圏の1都3県では緊急事態宣言が発令されていますとなっています。
いつから始まるのか、大学入試がどうなるのか、などまだまだ様々な憶測が飛び交っている状況ですので、情報を整理していきたいと思います。
大学共通テストは予定通り実施
2021年1月5日、萩生田文部科学大臣が会見を開き、次のように述べました。
大学入学共通テストは感染防止対策に万全を期した上で予定通り実施。しっかりと対策をすれば、入試による感染拡大のリスクは大きくないとの見解を示している。試験日までの感染症対策が大事になってきます。そのため、自主検温を1週間前、感染拡大地域に関しては2週間前から行ってください。
また、試験当日は試験監督によって各試験ごとに体調不良者の確認を行います。申し出がなくても、体調が悪そうな人には声をかけ、休養室へ案内します。休養室では、医師が追試もしくは別室での試験が可能か判断をします。
例年、休み時間や昼食で同じ学校の生徒同士でおしゃべりをするという光景が見られました。今年は、自席にて会話せずに昼食なども食べていただきたい。
同時に、各省庁と連携し、宿泊施設や公共交通機関でも感染防止対策を徹底して社会全体で受験生をフォローしてまいります。
受験生は、来週に迫った大学入学共通テストに向けて、体調管理を徹底していってください。
健康観察を行い、「受験上の注意」の冊子にある「健康観察記録」に記入の上、当日の持参を求めています。
また、フェイスシールドやマウスシールドのみでは受験できないとしており、常にマスクを正しく着用することも求められています。
もし、感覚過敏などでマスクが着用が困難な場合、医師の診断書を持参して別室で受験する必要があるとしています。
また、公共交通機関が通常時のように機能しない可能性もありますので、時間に余裕をもった行動を心がけましょう。
そのためにも、試験実施会場までの道のりがどうであるか、また公共交通機関が機能しなかった場合に備えて、車など別の方法でのルートを抑えておいてください。
独立行政法人 大学入学センター 1月16日17日
1月30日31日
各大学の個別試験は、それぞれの判断に任されることに
現状、9割以上の大学が追試験を設定しています。
1月8日には、東京外国語大学が新型コロナウイルス感染拡大を受け、前期日程の試験開始時間を午後からに変更しました。
https://mainichi.jp/articles/20210108/k00/00m/040/156000c
英語の問題数と試験時間を減らすことで対応するとのこと。
地方からの上京者でも、日帰りで試験を受けることができるようとの配慮です。
1月21日には、宇都宮大学が2次試験の中止を発表しています。
大学入学共通テスト、出願書類および一部の学部が求める課題などを総合して合否を判定するとのことです。
今後も、追試験や試験方式の訂正が出てくる可能性がありますので、受験する予定の大学・学部学科の最新情報は常に追うようにしていてください。
前代未聞の受験に備えるためにできることは2つ
大学入試を控えている皆さんはこれまでも、そして今もまだ不安とともに勉強に励んでいると思います。
新制度である「大学入学共通テスト」に、「新型コロナウイルス」。
これからに向けて、受験生ができることは2つです。
まずは、しっかりと新型コロナウイルス対策をしてください。
◯外出を最小限にとどめ、検温して体調を把握すること
◯家庭内感染の増加を受け、家庭内でも食事の際には可能な範囲で距離を取ること
◯体調のよくない家族がいれば家の中でもマスクを着用し、同じ部屋で食事や睡眠は取らないこと
◯1時間に2回以上換気を行うこと
といったことを、文部科学省が求めています。
特に換気については、冬場で寒いですが空気の入れ替えをすることが大切になります。
換気は、5分程度で大丈夫です。
10分を1回よりも、5分を2回のほうが効果が高いということも実証されていますので、行ってみてください。
また不安になるため、どこかへ出かけたくなってしまうかもしれませんが、受験は身体が資本です。
どうしても身体を動かしたい、気分転換をしたい場合は人の少ない公園や緑のあるところへ足を運んでみてください。そこで、好きな音楽を聞きながら少し歩いてみる。
心と身体はつながっているので、心が不安定なら身体を動かしてリフレッシュを図ることも時には大切です。
そして、こうした状況での入試は、受験生全員が不安です。
だから、慌てずに、自分が持てる限りの力を出せるかどうか、ということを考えましょう。
持てる限りの力を出すために、必要なことは何か。
最後にマスクを忘れず、事前準備をしっかりとして、前日はよく眠ってください。