〜学習塾は、コロナとどう戦うのか〜 シバケンコラム Vol.2
こんにちは、株式会社Lacicuの松永です。
今回はシバケンコラムVol.2です。
Vol.1をまだ読んでいないという方は、こちらから読んでいただければと思います。
〈Vol.1〉1.コロナウィルス対策における学習塾の運営体制に関して
前回は、この対談で語られる3つのテーマのうち
1.コロナウィルス対策における学習塾の運営体制に関して
のお話でした。
今回のコラムでは
2.コロナ対策における学習塾の経営体制に関して
対談しています。
それでは、対談の続きに参りましょう。
2.コロナ対策における学習塾の経営体制に関して
服部:では、2つめのコロナの時期における学習塾の経営体制に関してお聞かせください。
柴山:皆さんご存知のように、今後さらにコロナウィルスの拡大感染が起こるかもしれません。
そのようになった場合、最悪教室を長期間休講するといった措置が必要となります。
その際に重要なのが自塾の経営状況を正確に把握することです。
私自身、自社だけでなく他の会社様のコンサルティングも多く行っておりますが、
中小企業で正確なPLを作成している学習塾は多くはありません。
P Lといっても難しいものではなく、毎月売上げがいくらあり、
そして塾の3大経費と言われる家賃・人件費・広告宣伝費がいくらかかっているかを把握し、
さらにその他経費を含め、毎月いくらの収入でいくらの支出があるか、
支出に関しては固定費・変動費がどの程度あるか、
そして毎月の利益がどの程度出ているか、
の把握をすればいいのです。
これらを数字で正確に把握することが重要になります。
服部:学習塾は毎月ほぼ決まった収入を得られるサブスクリプションモデルのため、
PLは1年分は意図的に作成することが可能ですよね。
柴山:おっしゃる通りです。
またその後にBSやキャッシュフローをしっかりと把握することが大切ですが、それも難しいものではなく、
現在会社にキャッシュ(現金)がどれだけあるか?
借り入れがいくらあるか?
返済額は月々いくらになっているか?
そして今後融資が受けられる可能性があるのか?
を把握することです。
これらを把握した上で、借り入れがある場合は借り入れの返済のリスケ(リスケジュール)を
早急に行う必要があります。
また手元のキャッシュがすぐにつきそうで、3ヶ月以内に倒産の危機があればあらかじめ借り入れを行うことです。
多少余裕がありキャッシュが半年は続くとしても、無利子・無担保で借り入れができる可能性がある場合は
キャッシュは厚くしておいた方が賢明です。
服部:以前、弊社のコラムでも資金調達についてまとめましたが、
現在はコロナ支援として無利子・無担保での借り入れができるようです。
先行きのわからない今、とにかくキャッシュを厚くしておくのは私も賛成です。
これらを経営を始めてからしっかりと行っている会社、
PLとBSを毎月管理している会社はこのような緊急事態でもすぐには潰れません。
柴山:同感です。
弊社でも現在では約1年間無収入でも会社を存続させるキャッシュ状況を作っております。
服部:このような時期をチャンスと捉え、強い経済体制を整えるために一度PLとBSを見直すべきですね。
柴山:ぜひ学習塾の皆様には、このような時代においてもしっかりとした経営を行える強い財務体制を構築し、
どんな時代でも会社を伸ばせる、会社を大きくできる体制がしっかりとできるように、
PLとBSのマネージメントを行っていただきたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
企業にとっても今回のコロナ騒動は自社の経営状況を見直す機会になっていると思います。
経営状況を把握すれば、今後についても予測でき、今何をすべきかも見えてくると思います。
そして、次回は
3.具体的な4月・5月の学習塾の運営業務の具体的な内容に関して
についてのコラムです。
次回もよろしくお願いします!