私塾界リーダーズフォーラム2018参加してきました。
株式会社Lacicuの渡邊です。
先日10月28日(月)、東京は御茶ノ水で開催された「私塾界リーダーズフォーラム2018」に参加させていただきました。
当日は、それぞれのテーマでトークセッションを行っており、いろいろな視点からこれからの教育のことを考える機会となりました。少しばかり感想を書いていきたいと思います。
どこまでIT化されるのか?
第1部トークセッションは、「プログラミング教育は未来を変えるのか?」というテーマでした。
プログラミング技術に限らず、これからの教育現場にIT技術は必須になります。
小学生のプログラミング教育では、いわゆる「プログラミング・ネイティブ」の子どもたちが大人でも想像できない方法を思いつくようになると言います。
では、教育現場としてこれをどう考えていくのかということですが、例えば科目の指導はITに任せていき、ITでできることと、先生(人)がやらないといけないことを棲み分けをしていくといった内容でした。
私達の考えも全く同じで、先生の仕事は、生徒の面談やモチベーション管理だと思っています。
生徒が、やる気になってやるべきことを明確化していけば、生徒の学力は圧倒的に向上します。
受験コンパスも同じですね。笑
他に、興味深かったのは、「変なホテル」の話です。
「変なホテル」とは、ほぼすべての業務をロボットが担っているホテルです。
しかし、運営に人は絶対に必要なんだそうです。
それは、クレームなどを処理するのがロボットでは、お客様が「納得」しないから、だそうです。
IT化が進み、仕事が奪われる、という言い方がなされますが、人にしかできない仕事があるのもまた事実ですね。
教育の現場でも、どこまでIT化し、何を人が担うのか、考えていく必要はありそうですね。
講師不足はオンラインで解決できるのか?
第2部トークセッションは、「オンラインとオフラインの融合に向けて」というテーマでした。
トーク内容は、ITの話にも共通することですが、従来の指導や管理方法をITやオンラインでのやり取りに切り替えていけるのか? でした。
私自身、塾業界に長くいたこともあり、指導することや、リアルのコミュニケーションを前提の職場でした。
しかし、受験コンパスを通じて知り合った先生方の中には、ITツールを活用し、オンラインの特性を最大限活用して、業務の効率化を図る方が多くいらっしゃいます。
科目指導も含めて、ITツールを活用することで講師採用を抑えることができる、これは一つの答えだと思います。
では、先生方は何をすればよいのか?
生徒たちは自分のやるべきことを整理できていません。それを整理し、指示を出してあげる「ヒト」が必要です。私は、この「ヒト」こそ、塾の先生だと思います。
IT化がどこまで進んでも「ヒト」がいなくなることはありません。
生徒の特性をより深く理解し、その生徒のやる気が出るよう導ける先生が今後は必要となっていくと思います。
科目指導をITに任せ、生徒の相談役のような役割を塾の先生が担う、第1部とも共通する内容です。
学校はなくなるのか?
第4部は、「未来の教室がやってきた」です。
これからの教育をプログラミングやITなどの技術はもちろん、既存の公教育をどうするか、という点からも意見が出ていました。
今後の教育を考える際、学校教室≒場は必要なのか?
というのが1つのテーマでしたね。
4名の方々の話として非常に面白かったのが、そもそも高校は必要なのか?です。
小学校、中学校では「社会性」「集団生活」といった、科目以外の学びを習得する「場」が必要です。
高校生になる前に上記の経験を得られれば、高校という「場」以外で学習を進めることが効率的、という話です。
そうなると、高校で学習するべき内容が、私教育である「学習塾」に期待される部分が非常に強くなることは容易に想像できますね。
近い将来、高校の在り方が変わり、学習塾が高等教育の一部分、もしくは大部分を担うことになるでしょう。
しかしそれは、現在の科目別指導だけをする場ではなく、生徒を目標達成に導ける場になっているかもしれません。
ある生徒の目標にとって最も効率的な学びとは?
こういった問いに様々なアプローチで指導ができる先生が必要となるかもしれません。
ITというテーマでのフォーラムでしたが、教育全体を考えるとても良い機会になりました。
いろいろな展示会やセミナーがありますので、みなさんも参加して刺激をもらってみてはいかがでしょうか。
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実は、もう6回目なんです。徐々に参加人数が増えてとてもうれしく思ってます(^^)
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